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平成29年(2017) ばいじん・粉じん特論

平成29年(2017年)ばいじん・粉じん特論の問題と解答・解説です。問13~15をについて、1問ごとに解答・解説しています。

問13

排ガス中のダスト濃度測定において,二酸化炭素を含む排ガス中の水分量を吸湿管で測定する場合,用いることができる吸湿剤はどれか。

(1) 無水塩化カルシウム
(2) 酸化バリウム
(3) 酸化カルシウム
(4) 酸化アルミニウム
(5) シリカゲル

問13 解答・解説


【正解】(1)
【難易度】低

水分量の測定条件を覚えているか、確認する問題です。

排ガス中の水分測定用の吸湿剤は,無水塩化カルシウム一択。
無水塩化カルシウムは,二酸化炭素の存在下でも使えるが、上記(2)~(5)は二酸化炭素を吸収するため,測定誤差を与える。



問14

排ガス中のダスト濃度測定における等速吸引に関する記述中,ア~ウのの中に挿入すべき語句の組合せとして,正しいものはどれか。

吸引速度がダクトを流れる排ガス速度より小さい場合,測定されるダスト濃度は,真のダスト濃度よりなり,ダストの粒子径が大きいほど,真の濃度との差はなる。等速吸引しても吸引ノズルの向きがガス流れに対して傾いていると,計測されるダスト濃度は,真の濃度よりなる。

  (ア)    (イ)   (ウ)
(1) 大きく  大きく  大きく
(2) 大きく  大きく  小さく
(3) 大きく  小さく  大きく
(4) 小さく  大きく  大きく
(5) 小さく  小さく  小さく

問14 解答・解説


【正解】(2)
【難易度】低

等速吸引への影響を理解ているか、確認する問題です。

排ガス速度より吸引速度が小さい場合,吸引ノズル付近は下記の左図のようになります。
ガスの流れ1本に付き,ダストが1個のセットで考えます。
等速吸引なら5本のガスが吸引できるはずですが、3本のガスしか吸引できていません。
この場合,吸引ノズル直前で,弾かれたガス中のダストは↓のようにガスの急激な流れ方向の変更に付いてこれません。よって、ガスは吸引ノズル外,ダストは吸引ノズル内といった現象が起こります。
この現象は,大きい粒子程大きくなります。※大きい粒子程、急な方向転換ができない。
また,吸引ノズルが傾いているときは,下記の右図のようになります。



このイメージで問題を読むと、アは『大きい』,イは『大きい』,ウは『小さい』となります。



問15

ダスト濃度測定における,ろ紙に関する記述として,誤っているものはどれか。

(1) 円形ろ紙または円筒ろ紙が使用される。
(2) 円形ろ紙は有効直径30mm以上のものを用いる。
(3) 円形ろ紙の場合,原則としてダスト捕集量は,捕集面積1cm2当たり0.5mg 程度になるようにする。
(4) ろ紙を通るガスの見掛け流速は,0.5m/s 以下になるように,ろ紙の大きさを選ぶ。
(5) 排ガス温度が700℃の場合,シリカ球ガラス繊維製ろ紙を用いる。

問15 解答・解説


【正解】 (5)
【難易度】中

(1)正しい。 円形ろ紙または円筒ろ紙が使用される。
(2)正しい。 円形ろ紙は有効直径30mm 以上のものを用いる。
(3)正しい。 円形ろ紙の場合,原則としてダスト捕集量は,捕集面積1cm2当たり0.5mg 程度になるようにする。
(4)正しい。 ろ紙を通るガスの見掛け流速は,0.5 m/s 以下になるように,ろ紙の大きさを選ぶ。
(5)誤り。 ガラス繊維製ろ紙の使用温度は500℃以下。
排ガス温度が700℃の場合,使用温度1000℃以下のシリカ繊維製ろ紙を使用する。





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